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非常にレアな、初期型に属するEverymanのブルドッグ。1935年に初登場したComoy'sのセカンドブランドEverymanは後年、Comoy'sのセカンドラインの中でもエントリーグレードと位置づけられ低価格で提供されてることになるが、戦前のこの時期には素晴らしいボウルクオリティを備えComoy'sラインの製品に引けを取らない。僅かにサンドピットが散見される程度。フィニッシュはノンコントラストのダークプラムフィニッシュ。まだこの当時はかの有名な3-Bar logoは採用されていないが、登場当時のロゴである<ひし形内にE>のホットスタンプを備えていないことから、残念ながらこのサンプルのステムはリプレイスメントであるようだ。
アップライトで、ややフォワードキャントが入ったComoy'sのブルドッグ、シェイプ"80。Comoy'sのテーパード・ブルとしては最もよく目にする機会がある。実にクラシックな、堂々たるブルである。
ボウルクオリティは高く、セカンドブランドと聞いて想起されるようなパテ埋め跡は皆無。どこかにサンドピットがあるのかもしれないが、プラムステインに隠れて判別は難しい。信じがたいことだが、これが戦前の初期型Everymanのクオリティである。オリジナルのステインはダークプラムで、わずかにブライヤーの風合いに名残りをとどめている。やはり戦前のComoy'sに特有の、ノンベベルのフラットリムを持つ。
エンジニアリングにも妥協はない。煙道内にフィットメントを内蔵するための空洞があることから、オリジナルのビットには何らかのフィットメントが装着されていたと思われる。リプレイスメントステムのリップの造形も明らかに戦前期のもの。
shape#80 forward canted bull
stem: mold vulcanite
junction: normal
color: dark plum
ornament:none
length:140mm
height: 45mm
chamber dia: 20mm
chamber depth: 38mm
weight: 40g
nomenclature:
The (script)
Everyman (script)
Pipe(script)
MADE IN ENGLAND (circular stamp)
80
note:
・リプレイスメントステム?
・アウターリムダメージ
・インナーリム焦げ少々
・ハンドリングマーク少々