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1908年、エドムンド・ハードキャッスルによって設立されたメーカーである。Hardcastleは英国国内市場向けにパイプの製作を行い、生産はロンドンはフォレスト・ロード、ウォルサムストウ276番にかつて存在していたメーカー、Jack O'Londonを買収して得た工場で行われた。比較的安価で良質な製品はイギリス市場に於いて好評を博したが、Jack O'Londonファクトリーが当時のDunhillの工場に非常に近い立地に存在したため、1946年になると生産規模拡大を目指すDunhillによって資本注入が行われることになる。Harcastleの資産の半分ほどがかのプレステージ・パイプメーカーの所有となり、そして1967年には買収は完全に遂行され、Hardcastleは同じくDunhillの子会社であったParkerと合併してParker Hardcastleとなった。その決断はHardcastleの名を後世に残したいという、オリジナル・ファミリーの苦渋にみちたものであったにも関わらず、新生Hardcastleはラインやフィニッシュ、シェイプを元Parkerのものと共有しながら、Dunhillグループでのロワーグレード・パイプの生産を受け持つようになる。Hardcastleブランドのパイプは現在でも生産が続けてられてはいるが、その質にはあまり見るべきものはない。
しかし、1967年のDunhillによる完全買収以前のHardcastleパイプの質は高く、数多の有名なブランドに比べても見劣るところはほとんどない素晴らしいものである。オリジナルHardcastleの、独特の柔らかなシェイプや使い勝手の良さ、そして独自の工夫がつまったPatentアイテム群を備えたパイプは、現在でも十分に通用するクオリティを持っているといえよう。
Hardcastleの特徴は、そのまろやかなスモーキングクオリティと、柔らかい独特のシェイプエクスキュージョンである。スモーキングクオリティの方は、オールドブリティッシュでも1-2を争うほどマイルドで、際立った優しさを感じさせるものである。
そのほかにも、独特の工夫(多くがPatentを取得している)が施されたパイプが多いのも見逃せない。KaywoodieのCurved Mouthpiece(極度に湾曲され、唇から顎にかけてフィットするタイプのマウスピース)を備えたPithu、前歯に引っ掛けてコンフォートなスモーキングを楽しめるDental Mouthpieceを備えたDental Briar、独自の製法で非常に荒々しいクラッギーなテクスチャを実現したRoyal Windsor Sandhewn等など、枚挙に暇がない。
Dunhillによる1967年以前(Pre-Dunhill era)の製品を分かつ指標は、残念ながら現在のところはっきりとしていない。一説によると、BRITISH MADEの刻印があるものが67年以前の製品とのことである。また、67年以降HardcastleのパイプはParkerとグレードを共有・交換している例があるので(現在はParkerブランドで販売されているJocky Club、Camden等は元はHardcastleのグレードである)、Parkerに現在見られるグレードなら67年以前のものとすることも可能かもしれない。今後の研究が待たれるところである。
Straight Grain
Supergrain
Leweard
Nut Bruyere
De Luxe
Royal Windsor Sandhewn
The Crown
Phito Dental
Old Bruyere
Jack O'London
Dental Briar
Phito Dental
Druconomy
Drawel
Phithu
Telebirar
Camden
Lightweight
The Table
Dovetail Dental
Crescent Extra
Lonsdale
Welard De Luxe
Start
Argyle
After Lunch
Crescent
Duke
Jockey Club
Scout
Hardcastle's Jack O'London #45 Dublin (1960s)
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