GBD Virgin #254 Canadian (1950's?)

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description:

丸みを帯び、やや前傾したボウルと、薄く長いオーバルシャンクの#254カナディアン。カナディアンの理想形のひとつと言えるような女性的で美しいパイプである。この個体はグレッグ・ピースのコレクションうちの1本だったもので、トレードされてBriar Bluesに入荷していたところを入手した。彼の人のホームページシェイプリストGBDコレクションのページでこのパイプの以前の姿を見ることができる。

Virginは長い間GBDのトップグレードとして君臨してきたパイプで、生産量の限られていたPedigreeを除けば最高グレードといっていい。ナチュラルスムース仕上げで傷や埋めとは無縁。この個体のように長く使われたVirginは深い飴色にそまり、非常に美しく育つ。

尚、GBDに於いてはシェイプNo.に対するマウスピースの形状はかなりいい加減で、この#254シェイプもサドルビットのものの方が多いようである。マウスピースにはHAND CUTの刻印はないが、非常に薄くて咥え心地がよい。軽くバランスもよくボウル容量もそこそこある、非常に完成度の高いパイプ。

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shape: #254 Canadian
stem: vulcanite
junction: normal
color: natural
ornament:none
length:147mm
height:42mm
weight: 29g

nomenclature:
GBD (in oval)
VIRGIN(script)
LONDON ENGLAND
254
Silverish Metal "GBD" roundel (on the stem)

note:
・リムにタール蒸着少々
・ボウル全体にやや使い込まれた磨耗感あり