Sasieni Two Dot #88S Author (1960'-1979)

pic01

description:

1960年代、イギリスのほぼ全てのパイプメーカーは深刻なブライヤーの不足と価格の高騰に悩まされた。Sasieniもその例に漏れず、以前はセカンドブランドに回していたような欠陥のあるスタンメルを有効利用する必要にせまられた。Two Dotは、こうして生まれたグレードである。とはいえフローや大きなサンドピットのあるスタンメルはセカンドブランドに回され、Two Dotでは主に注意して探さないと分からないような微小なサンドピットがあるボウルや、純粋にグレインがFour Dotクオリティに達しないと判断されたものだけが使用されている。

Sasieni独特のキュアリングプロセスを受けたブライヤー材は、Four-Dot Naturalより若干色濃く染色されたナチュラルフィニッシュされ、非常にコクのある風合いを醸し出している。確かにグレインは坊主に近い箇所もあり大したものではないが、88Sのauthorシェイプと相俟ってとても魅力的なパッケージングになっている。

pic02 pic03 pic04
pic05

Sasieni #88S shape excution:↑

Four Dotラインでは"Ashford"と呼ばれるシェイプ#88、そのサドルビットバージョンがこの#88Sである。戦前の丸みの強いファットな#88、最後期のボウル高の高い#88とも違った、ややスクワットした素晴らしく美しい曲線を描くボウル。

pic12 pic13 pic14
pic15 pic16

Sasieni Two Dot Natural Briar:↑

今回初めてアイロンによるスチームアウト法に挑戦した。ボウルボトムにあった凹みをかなり回復させることに成功。軽くサンディングしただけで、ほとんど目立たないサンドピットライクな状態にまで軽減することができた。Walker Briar Worksでレストレーションサービスを受け、ボウルは新品同様のワックスの輝きを放つ。グレインはあらゆる意味で大したものではないが、個人的にはいかにもSasieniらしいこの大らかなクロスグレインのテクスチャは大変好みだ。

 

 

shape#:88S Author
stem: handcut vulcanite
junction: normal
color: Deep Natural
ornament:none
length:133mm
height: 36mm
chamber dia: 20mm
chamber depth: 29mm
weight: 40g

nomenclature:
Sasieni(script)
TWO DOT
LONDON MADE
MADE IN ENGLAND (straight stamp)
88S
two blue dot logo on the stem

note:
・ボウルボトムに小さなへこみ
・リムタール蒸着