Comoy's Royal Comoy #126 Pot (1970's?)

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description:

Royalは1970年代中期に何度目かの復刻がなされ、その時はオレンジ系のステインとマットフィニッシュのミッドグレードパイプとして販売されていた。ややComoy'sのクオリティコントロールに翳りが見え始めた時代で、このRoyal Comoyにもボウル裏にごく小さなパテ埋め後が存在する。

Comoy'sにはクラシックシェイプのリファレンス足り得る美しいシェイプが多いことは常に指摘されることであるが、この126番のPotも、オーバーサイズボウルを持つポットシェイプとして非常に完成度の高いシェイプである。GBDの789番と並んで最も美しいPotであると個人的には思う。ボウルに対してやや華奢な印象を持つシャンク、マッシブだがエレガントにテーパーされたステム、そして程よい全長と重量から、最も扱い易いブライヤーパイプのうちの1本といっても過言ではないかもしれない。ビットも"Slender bite mouthpiece"の流れを汲む咥え易い薄さで、大口径のチャンバーと相俟ってバルカンブレンドを非常にリッチにレンダリングするワークホース・タイプのパイプである。

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shape#:126 Pot
stem: vulcanite
junction: normal
color: orange brown mat
ornament:none
length:138mm
height: 41mm
chamber dia: 24mm
chamber depth: 34mm
weight: 39g

nomenclature:
ROYAL(in upper case)
COMOY(in upper case)
MADE IN LONDON(circular stamp)
ENGLAND
126
3 piece inlaid “C” (on the stem)

note:
・ほぼ問題なし
・ボウルバックにごく小さな埋め一箇所あり