intoroduction | marques | resource | articles | links
Alfred Dunhillのレターシェイプ、CKは基本的にはAuthorシェイプであるが、これは非常にレアな、Bullmooseシェイプの個体。
Alfred Dunhillに於いて、AuthorとBullmooseの区別が明確にされてはいなかったのか、それともワンオフのスペシャルシェイプに便宜的にCKのシェイプ名をアサインしただけなのかは不明だが、同様のBullmooseシェイプのCKはebayで他にも見かけたことがある。60年代の平均的なシャローなブラストを備えた、(date codeが不明瞭なのではっきりしないが)1965年製と思われるShell Briar。
Authorはしばしば<1/4ベント程度のヘビーシャンクを備えたプリンスボウルのパイプ>と解説されることが多いが、本来はボウルがラウンド化された、BullmooseやRhodesianの派生シェイプだと思われる。そのルーツがはっきり形となって表れている1本。ディメンションはほぼ同等だが、単にCKのボウル違い、というわけでもなく、ベント角度やシャンクの太さ、テーパー具合など、通常のCKとは完全に別物といってもいいシェイプとなっていて、チャンバー径なども大幅に異なる。ちなみにスムースのBullmoose CKには、通常のブルタイプボウルのパイプと同じようにツイングルーブが彫られる。
60年代の個体にしてはややクラッギーだが、それでも50年代以前のShell Briarには比肩しうるべくもない、60年代のブラストテクスチャー。だがパターンはランダム製が強く、なかなか味のある個体に仕上がっていると思う。かすかに透けて見えるレッドステインはOld ColorのShellの真骨頂。
フィット、フィニッシュ、エンジニアリング。
(上)このパイプのテノンもINNER TUBE挿入のためのクリアランスを持つ。
(中)煙道の開口部はモーティス・フロアーの中心ではなく、やや上方にオフセットされている。。
(下)マウスピース横に見えるのは削れてできた傷。Barlingにはとても及ばないが、Alfred Dunhillのこの年代のパイプのリップ・エアホールは他の英国製メーカーのものと比べると大き目な方である。ホワイトドットは60年代の明度の高いプラスチック製で、径が比較的大きい。
(上)メーカーマークサイドの刻印。Patent期以降のサンドブラストフィニッシュに典型的な刻印。
(下)P.O.Sサイドの刻印。このパイプはこの部分にもレアなディティールを持っている。スタンメルに刻印するスペースが少ないパイプに稀に見られる、ステム側に刻印されたグループナンバーと、フィニッシュコード。MADE IN ENGLANDの後のdate codeは不明瞭だが5であると想像する。
shape: CK Bullmoose
stem: Vulcanite
junction: normal push tenon
color: natural
ornament:none
length:131mm
height: 38mm
chamber dia : 17.5mm
chamber depth: 34mm
weight: 42g
nomenclature:
CK
/
DUNHILL
SHELL BRIAR
/
MADE IN
ENGLAND 5(5 obscure)
/
4(in circle)
S
white dot on the stem
note:
・ボウル前面にスクラッチ
・リップ左サイドに削れ