Sasieni Four Dot "ASHFORD" arthor (1936-45)

description:

Sasieniの中でも1、2を争う人気を誇るAuthorシェイプ"Ashford"は、1936年に導入された^（※1)シェイプである。このパイプは戦前のSaiseni特有のFishtailロゴとFour Dotを備えていることから、1938年のEight Dotの生産終了以降のFour Dotであることがわかる。

戦前のSasieniのスムースパイプのフィニッシュのうちのひとつ、チェリー・プラムのステインを身に纏い、Fishtail logoが刻印され、マッシブなボウルとシャープにベンドするステムを備えた非常に魅力的な1本である。

Pre-War Sasieni "Ashford" shape excution:↑

マッシブでより球形に近いボウルターニングと、鋭角にベンドするステムが戦前のAshfordの特徴であるが、このサンプルに於いてはややスマートでバランスの非常にとれたシェイプとなっていることに注目。元々AshfordはDunhill CKやComoy #256に比べるとスレンダーなシェイプであるが、その魅力を戦前的なシェイプ感覚と同時に実現しているのがこの時期のAshfordの特徴と言えるだろう。

 

Briar Texture of Four Dot:↑

戦前のFour Dot、Eight Dotに多く見られる、チェリープラムのステイン。このステインはFour Dot Plumとして戦後僅かの間存続したが、やがてウォルナット・ステインのFour Dot Walnutに取って代わられる。

 

Sasieni Rustic Briar engineering & details:↑

アルミ製フィットメントはこのパイプには付属していないが、無段テノンの内部にはアルミフィルター用のネジ切りが見られる。

 

Nomenclature & stamping:↑

FishtailロゴにPatent No.、Town Name、そしてサイズが小さく上下に潰れた形のFour Dotと、戦前のSasieniに典型的なスタンプである。ドットカラーはほとんど白に近いペールブルー。