Ye Olde Wood "Fossil" #245 EL T.V.F. (1946-1960)

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description:

FossilのEL(Extra-Large)サイズのカナディアン。こちらはBarlingのELサイズとしては標準的な、かなり小ぶりで軽量なシェイプ#245。

やはりBarlingのカナディアンらしく、細身のボウルと長めのロングシャンクが非常に印象的なシェイプだが、それがキャラクター豊富なFossil特有のサンドブラスト・フィニッシュを受けて、さらに引き締まったアピアランスとなっている。100年越しの樹齢のブライヤーを長時間エア・キュアして得られた卓越したスモーキング・クオリティといい、、Fossilのブラック・シックな外見といい、極めて軽量で使い勝手のよいサイズなだけに、重厚なコレクティブルとしての魅力と気軽なスモーカーとしての魅力がぎゅっと詰まっている感じを受ける素晴らしいパイプである。トップがややバッフィングを受けスムースになってはいるが、スタンプ類も完全に保存された非常に良好な状態の1本。

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Barling's Make 245 shape execution :↑

Barlingの非常に個性的なCanadianシェイプエクスキュージョンは、Fossilフィニッシュとなっても健在である。長めのシャンクと細めのボウルのジャンクション部は少々くびれているような印象がある。ボトムはフラット化されているのでデスクの上に自立する。

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Briar texture of Barling's Make Ye Olde Wood "Fossil":↑

”化石”という意味が実にしっくりくるFossilのグレインクオリティ。Dunhill Shellbriarのダークレッド・ステインよりも紫味が強く、直射日光以外の光の下ではほぼ漆黒に見えるダークプラムカラーによるステインは、シェラックによって透明感すら感じさせる。全面に非常にイーブンなリング系グレインが出ているが、深くクラッギーでエッジごとのシャープさも際立っており、やはりDunhill Shellbriarのライバル足り得るのはこのFossilしかない、と再確認できるブライヤテクスチャである。

 

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Engineering of Barling's Make:↑

シルクスムースなエアフローを実現するPre-Trans Barlingのエンジニアリング。シャンクが薄いためかなりtenonも細いが、それでもエアホールの直径は十分に確保されているのがポイント。ビットも薄く造形され、Barlingのテーパード・ステムに典型的な快適さを持っている。

 

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Concentricity&Alignment:↑

コンセントリシティ(シャンク、ステムを通じた煙道の同軸度)、ステムの外観のアラインメントも申し分ない。これだけのロングシャンクで容易にリップからボウルの底を確認できる。

 

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Pre-Trans Barling additional stamping:↑

スタンプ類のアップ。ファクトリー・クリスプな状態で、スタンプ一つ一つの字体まで良く確認ができる。誇らしげにダブル・クオーテーションで囲まれたFossilのスクリプト書体に注目。また、スタンプ面に現れたアンダーステインの、美しいプラムカラーにも注目していただきたい。Barling Crossはやや磨耗し塗料が薄くなってはいるが、全体を完全に視認可能。

 

 

 

shape: #245 canadian
stem: handcut vulcanite
junction: normal
color: dark plum sandblast
ornament:none
length: 152mm
height: 42mm
chamber dia: 18mm
chamber depth: 38mm
weight: 27g

nomenclature:
BARLING'S(arched, block)
MAKE(in upper case, block)
YE OLDE WOOD
245

EL

"Fossil" (Script)

MADE IN
ENGLAND.

T.V.F.


Barling Cross logo hotstamped on the stem

note:
・トップやや磨耗
・Barling Cross 70%残存