よいパイプとは何か

6月 9th, 2013

よいパイプとは何か。これはパイプスモーカーを酷く悩ませる命題です。

高価なパイプ?グレインが良いパイプ?これは多くの人が安いグレインが悪いパイプでも美味しいパイプに当たったことがあるでしょうから、単なるお金持ちの自慢だと考えてよさそうです。ロングシャンクのパイプ?ベントしたパイプ?もしそうならこれらのシェイプが大半になっているんじゃないかな。ビンテージパイプ・コレクターとしての僕の口からは<ブライヤーの質>だの<キュアリング>だのという言葉が出てくることを期待している人もいるかもしれないけれどここではその辺りに触れることはやめておきましょう。

僕の経験と信念では、良いパイプとは『コントロールしやすいパイプ』ということになっています。

コントロールの良さ。これはボウルの大きさから煙道の太さ、リップ内スロットの形状など色々な要素が複雑に混じりあって生まれるものですから、一概にこれこれこういうパイプが良いパイプだ、とは言いにくいのですが、コントロールのしやすさは良いパイプの第一条件です。どんなに味が美味いパイプでも、あまりに使いにくいものはローテーションから外れていってしまうのを経験した方も多いはず。

コントロールが良いパイプとは、思うままに煙を操れる、操作性が良いパイプのことです。こういったパイプは初心者でも簡単に扱えるし、ベテランならストレスを感じることなくそれこそ官能を感じるほどの<煙を操る>感覚を味わえます。勿論上手く吸えることにも繋がるわけで、煙草も美味しく吸えるわけです。

逆に、コントロールが悪いパイプを使っていると、喫煙技術は向上しません。初心者にはパイプのせいで自分の喫煙法のどこが悪いのか、原因を特定することが困難になるからです。ベテランといえども、使いにくいパイプをわざわざ使いこなすのは、遊びとしては面白いでしょうが普段の喫煙としてはストレスが溜まります。

特に初心者は、コントロールの良さから得られる恩恵は非常に大きいです。コントロールの良いパイプを使いましょう。

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